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今回は、お部屋のアクセントクロスに付いた傷を目立ちにくくするため、クロス表面の部分塗装を行いました。
アクセントクロスは、お部屋の壁一面だけに色や柄の異なる壁紙を取り入れ、空間に変化をつける内装方法です。一般的な白いクロスとは異なり、色の濃いクロスやデザイン性の高いクロスを使用することが多いため、わずかな傷や擦れでも目立ちやすい場合があります。
今回の現場でも、アクセントクロスの下部に家具や荷物などが当たったことで、複数の傷が付いていました。
傷をきれいにしたいというご希望がありましたが、アクセントクロス一面をすべて張り替えると、材料費や施工費がかかります。傷が付いているのは壁の下部だけだったため、全面張り替えではなく、部分的な塗装によって補修する方法をご提案しました。
家具などが当たりやすい壁の下部
室内の壁は、床に近い部分ほど傷や汚れが付きやすい傾向があります。
家具を移動するときに角が当たったり、掃除機や収納用品が擦れたりすることで、クロスの表面に傷が付くことがあります。ワンルームマンションや賃貸住宅では、限られたスペースに家具や家電を配置するため、壁と家具の距離が近くなりやすく、クロスに接触する機会も増えます。
特に色の濃いアクセントクロスの場合、表面が削れて下地の白い部分が見えると、小さな傷でも目立ってしまいます。今回も壁の上部には大きな傷みが見られず、家具や物が接触しやすい下部を中心に傷が付いていました。
アクセントクロスの全面張り替えを避けて塗装
クロスの傷を修復する方法としては、傷が付いた壁一面を新しいクロスへ張り替える方法があります。
全面張り替えを行えば、傷だけでなく、壁全体の汚れや色あせも解消できます。しかし、傷が一部分に限られている場合には、まだきれいな部分まで張り替えることになり、費用面でも負担が大きくなることがあります。
また、既存のアクセントクロスと同じ商品が廃番になっている場合、部分的な張り替えでは色や柄をそろえられないことがあります。その場合は、壁一面をすべて張り替えなければなりません。
今回は、アクセントクロス全体の状態は比較的良く、傷が付いている範囲も壁の下部に集中していました。そのため、床から約1メートルの高さまでを塗装し、傷を目立ちにくくする方法を採用しました。
床から約1メートルの範囲を塗装
傷の位置や範囲を確認したうえで、床から約1メートルの高さまで塗装を行いました。
傷の部分だけを小さく塗ると、既存部分との色や質感の違いが目立つ可能性があります。そのため、傷のある箇所だけを点々と補修するのではなく、壁の下部を横方向にまとめて塗装しました。
一定の高さで塗り分けることで、不自然な補修跡が出にくくなり、壁のデザインとしてもまとまりのある仕上がりになります。
クロスの上から塗装する場合は、クロスの状態や材質を確認し、塗料がきちんと密着するように施工することが重要です。塗装前には表面の汚れやほこりを取り除き、周囲を汚さないように養生してから作業を進めました。
クロスの上から塗装するメリット
クロスの上から塗装する方法には、全面張り替えと比べて工事範囲を抑えやすいというメリットがあります。傷や汚れが一部分に集中している場合は、必要な範囲だけを塗装することで、材料費や施工費を抑えられる可能性があります。
クロスを剥がす作業が不要になるため、既存のクロスや下地の状態によっては、工事時間を短縮できることもあります。
また、塗料の色を変えることで、既存の内装を活かしながら、お部屋の雰囲気を変えることも可能です。壁の下部だけ色を変える、柱や一部分だけを塗装するなど、施工範囲を工夫することで、補修とデザイン変更を同時に行えます。
原状回復工事の費用を抑える方法としても有効
賃貸マンションやワンルームマンションでは、入居者の退去後にクロスの傷や汚れが見つかることがあります。
傷があるたびに壁一面をすべて張り替えていると、原状回復にかかる費用が大きくなります。傷の場所や程度によっては、部分塗装や補修を取り入れることで、工事費用を抑えながら室内の印象を整えられます。
特に、壁の上部はきれいなままで、家具が接触する下部だけが傷んでいる場合には、今回のような施工方法も候補に挙げられます。物件の状態や今後の入居募集を考慮しながら、全面張り替え、部分張り替え、塗装などを使い分けることが大切です。